【7月10日 AFP】自動車部品大手デンソー(Denso)は9日、工場から排出される二酸化炭素(CO2)を藻に吸収させる研究を始めたと発表した。

 研究に用いられるのは微細な緑藻「シュードコリシスチス」で、温泉などに生息する。この藻は水とCO2から光合成で軽油や中性脂肪を生成する。

 同社によると同社工場や施設からのCO2を吸収させることが主な目的で、現在のところ軽油を大量生産する具体的な計画はない。

 デンソーの研究所によると最大でこの藻の重量の約30%の軽油を生成できると見込んでいるが、価格は原油から精製した軽油より高くなるという。(c)AFP