【6月30日 AFP】独電機大手シーメンス(Siemens)のペーター・レッシャー(Peter Loescher)社長兼最高経営責任者(CEO)は29日、同社が1万7000人規模の一時解雇を計画しているとの報道を受け、大規模な人員削減を行う可能性があることを認める声明を発表した。

 レッシャーCEOは大衆紙ビルト(Bild)に対し「前週末、われわれは取締役会に計画案を提示した。この計画案の一部は、後日発表される」と述べた上で、「2010年までに、主に管理費を中心に、12億ユーロ(約2000億円)のコスト削減を目指している」ことを明らかにした。声明の全文は30日に公開される見込み。

 レッシャー氏は前年、大規模な汚職疑惑によってクラウス・クラインフェルト(Klaus Kleinfeld)前社長やハインリッヒ・フォン・ピーラー(Heinrich von Pierer)前会長が辞任したことを受け、社長兼CEOに就任、合理化推進を明言している。(c)AFP