【6月25日 AFP】慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)の上級研究員が24日、開発途上国の貧困解消のための農業開発プロジェクトにおいて、支援対象としてもっと女性を重視するべきだとの考えを示した。

 スイスのジュネーブで開催された国際人権フォーラムに出席したCatherine Bertini上級研究員によると、同財団の農業開発プロジェクトは女性のニーズに焦点を当てており、これまでに8億ドル(約860億円)あまりの助成金が集まっている。

 アフリカの食料生産の約80%が女性の労働に依存しており、南アジアでは農民の60%が女性だ。

 Bertini氏は、女性が年間に運ぶ燃料、水、農作物の量は男性の8倍にあたる80トンにも及ぶとの研究結果を紹介。農民を指すときは「彼ら」ではなく「彼女ら」と言うべきだと指摘した上で、「女性たちはとても勤勉だ。彼女たちのニーズを知ることが次のステップ。プロジェクトが農地を対象にするのなら、農地の女性たちと話さなければならないだろう」と語った。(c)AFP