【5月7日 AFP】スペインのマドリード(Madrid)で開催されていたアジア開発銀行(Asian Development BankADB)年次総会が6日閉幕し、黒田東彦(Haruhiko Kuroda)総裁は記者会見で、ADBは食料価格急騰で最も打撃を受けた加盟国に対し5億ドル(約520億円)規模の緊急支援を行うと発表した。

 緊急支援の対象国については、間もなく発表されるという。

 また、食料危機対策として、農業・天然資源分野への融資も倍増され、2009年は20億ドル(約2100億円)規模に引き上げられるという。

 黒田総裁は、食料危機でアジア地域の10億人以上が栄養失調に陥る危険性もあると警鐘を鳴らした。(c)AFP/Denholm Barnetson