【4月23日 AFP】米ネット検索大手ヤフー(Yahoo)が22日発表した2008年第1四半期決算は、純利益が5億4200万ドル(約557億円)となった。

 利益には中国のグループ会社アリババ(Alibaba)グループの株式上場に伴う利益4億100万ドル(約410億円)も含んでいる。米ソフト大手マイクロソフト(Microsoft)による買収計画を退けられるほどの好決算とはいえないが、一株当たり収益は11セント(約11円)で、アナリストが予想した9セント(約9.3円)を上回った。

 ヤフーのジェリー・ヤン(Jerry Yang)最高経営責任者(CEO)はアナリストや記者に対し、「米経済の現状と、マイクロソフトの買収計画による先行き不透明な状況を考えれば、この結果は注目に値する」と語った。

 同氏は「マイクロソフトが提示した446億ドル(約4兆6000億円)は著しい過小評価であると、経営陣は確信している」と付け加え、マイクロソフトからより高い金額の提示があれば交渉の可能性があることを示唆した。

 一方、マイクロソフトのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)最高経営責任者(CEO)は22日、ヤフーの決算報告を受けて「われわれにとってのヤフーの価値に影響を与えることはない」と、モロッコで行われた報道陣向けイベントで語った。(c)AFP