【AFP】ブラジル石油監督庁のハロルド・リマ(Haroldo Lima)長官は14日、ブラジル南西沖で推定埋蔵量330億バレルの巨大海底油田を発見したと発表した。

 リマ長官は「新油田は世界第3位の埋蔵量を持ち、過去30年間で最大級の発見となる可能性がある」としつつ、これらの情報はすべて未確認で、非公式だと述べた。

 今回、油田が発見された「カリオカ(Carioca)地区」の近海では、前年11月にも推定埋蔵量80億バレルのツピ(Tupi)油田が発見されており、ブラジルが石油輸出国機構(Organization of Petroleum Exporting CountriesOPEC)諸国と肩を並べる石油大国となる期待が高まった。新油田の埋蔵量はツピ油田の5倍を越える可能性もあるという。

 一方、リマ長官の発言で、国営石油会社ペトロブラス(Petrobras)の株価は7.67%上昇。これをうけて同社は、調査は進行中であり、埋蔵量について語るのは時期尚早とするコメントを発表した。(c)AFP