【4月15日 AFP】フランスを代表する高級夕刊紙ルモンド(Le Monde)の労働組合は14日、編集スタッフの約4分の1の人員削減などを柱とするリストラ案に抗議しストライキに突入した。同日、街角の売店からルモンド紙が消える事態となった。

 ルモンドの経営陣は記者85-90人を含む130人の人員削減や系列雑誌の売却などを骨子とする経営再建計画を発表。これに反発する記者らが前週、スト決行を決めていた。

 約1600人の従業員を抱えるルモンドと系列雑誌は近年、経営不振に苦しみ、2007年の赤字は2000万ユーロ(約32億円)に達した。ルモンドの発行部数は約32万部。

 1944年の創刊以来同紙のストライキは、全国的な新聞のストに参加した1976年以来2度目。一方、ルモンド紙のウェブ版スタッフはスト支持を表明した。(c)AFP