【3月29日 AFP】イタリア保健省は28日、モッツァレラチーズの原料となる水牛の乳を生産する農場83か所を検査した結果、20か所で基準値を超えるダイオキシンが検出されたと発表した。同省次官がANSA通信に語った。  

 イタリア政府は既にダイオキシン汚染が確認されたモッツァレラチーズの回収を命じている。これを受け欧州連合(EU)は新たな消費者保護対策は講じず、事態を静観する姿勢を示している。フランスもイタリアからの輸入モッツァレラチーズを販売禁止とする決定を撤回した。  

 一方、シンガポールはモッツァレラチーズの販売を禁止すると発表した。シンガポールの食糧管理動物保護局(Agri-Food and Veterinary AuthorityAVA)は、輸入モッツァレラチーズの検査結果が出るまでの予防的措置だとしている。日本と韓国も同様の既に措置をとっている。(c)AFP