【3月18日 AFP】17日の各国市場は、ドル安の進行や米連邦準備制度理事会(FRB)による緊急利下げ、米大手銀JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)による米証券大手ベアー・スターンズ(Bear Stearns)の買収決定などを受け、信用不安に拍車がかかったことから軒並み急落した。

 一方で同日の米株式市場は、小幅反発で取引を終えた。ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)は終値が前週末比0.18%高の1万1972ドル25セントで引けた。ハイテク株中心のナスダック(Nasdaq)総合株価指数は、前週末比1.60%安の2177.01ポイントとなった。また、S&P総合500種指数(Standard & Poor’s 500 Index)も0.90%安の1276.60ポイントで引けた。

 米株式市場のこうした小幅な値動きは、下落の続く各国の市場と比べ際立っている。

 欧州市場では、ロンドン(London)株式相場のFTSE 100総合株価指数が前週末に比べ3.86%の急落。パリ(Paris)市場のCAC40指数も前週末比3.51%安、フランクフルト(Frankfurt)市場のドイツ株式指数(DAX)は同4.18%安と軒並み急落して取引を終えている。

 アジア市場でも、東京株式市場の日経平均株価終値は、前週末比454円09銭(3.71%)安の1万1787円51銭と、2005年8月以来約2年7か月ぶりに1万2000円台を割り込んだほか、香港(Hong Kong)市場でも同5.2%の下落となった。

 また、東京外国為替市場では、ドル売りが続いた。ユーロは対ドルで一時1ユーロ=1.5905ドルの市場最高値を記録したほか、円も一時1ドル=95円台をつけるなど約12年ぶりの円高水準となった。(c)AFP