【3月16日 AFP】経営難が続く伊アリタリア(Alitalia)航空の経営陣は16日、仏蘭航空大手のエールフランス-KLM(Air France-KLM)が提示していた買収提案を受け入れると発表した。

 アリタリア航空存続のためには買収は不可避と見られていた。この問題は来月選出される伊次期政権にとっても最初の重要事項となる。

 15日朝から始まった同航空の取締役会は、16日の午前2時過ぎまで続けられた。終了後発表された声明で、「アリタリア航空の取締役会は満場一致でエールフランス-KLMの提案を受け入れる」と述べた。

 エールフランス-KLMは14日、8週間にわたる交渉を経て、アリタリア航空に正式な買収提案を提示していた。

 アリタリア航空の経営陣は、イタリア政府が所有する49.9%の株式をめぐって経済・財務省の最終的判断を仰ぐことになる。(c)AFP