【3月12日 AFP】中国-チベット間を走る青蔵鉄道(Qinghai-Tibet railway)に、9月1日から「世界一豪華」とされる新型の寝台列車がお目見えすることになった。9日の国営新華社通信(Xinhua)が伝えた。

 青蔵鉄路公司(Qinghai-Tibet Railway Corporation)によると、列車は5つ星ホテルの基準で作られ、収容人数はわずか96。利用料金は通常運賃の2000元(約3万円)の20倍以上で、航空運賃よりも高くなるという。

 列車は客車12両、食堂車2両、展望車両1両で構成され、3便運行される。北京(Beijing)-ラサ(Lhasa)間の所要日数は5日間。各車両には10平方メートルのスイートルーム4室(ダブルベッド、リビングルーム、浴室付き)が用意される。

 2006年7月に開業した青蔵鉄道について、中国政府は、1950年に占領したチベット自治区の近代化と発展を促進させるツールと位置付けている。一方、鉄道開業により観光客が大量流入したことで、文化の衰退と環境破壊を招いているとの指摘もある。(c)AFP