【3月10日 AFP】米投資ファンドのスティール・パートナーズ(Steel Partners)は10日、買収提案を働き掛けているサッポロホールディングス(Sapporo Holdings)の株式公開買い付け(TOB)価格を6%引き上げ1株当たり875円とする一方、株式取得比率は従来の66.6%から33.3%に引き下げる修正提案を行ったと発表した。これにより、スティール・パートナーズの持ち株分が議決権を行使できる3分の1を超えることはなくなる。

 スティール・パートナーズは、サッポロ側が今回の提案以上に自社株の価値が高いと文書で証明すれば、さらに買い付け価格を引き上げる可能性もあるとした。

 一方、国内第3位のビールメーカー、サッポロホールディングスは、修正提案について「現在、内容を検討中」として詳細なコメントを避けた。

 スティール・パートナーズはサッポロホールディングスに対し1年近く買収提案を続けているが、サッポロ側は、株主の利益を損ねるとして前月、提案を拒否している。(c)AFP