【3月6日 AFP】ロシアの政府系天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)は5日、ウクライナへの天然ガス供給を50%削減していた問題で、同国への供給を再開したと発表した。今月3日から続いていたガス供給をめぐる両国の対立は一応の解決をみた。

 天然ガス供給再開は、ガスプロムとウクライナ国営エネルギー企業ナフトガス(Naftogaz)との協議に加え、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領とビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)ウクライナ大統領との電話会談によって合意に至ったという。

 ガスプロムとナフトガスは「合意によって危機的な状況は脱した」としているものの、ウクライナの債務未払い問題についての交渉は継続されることを明らかし、未解決の問題については今後の解決を待つとの姿勢を示している。

 ガスプロムは3日、ウクライナの債務未払い問題や現行の支払い制度をめぐる問題で、天然ガスの同国国内消費分を25%削減し、翌4日には25%の追加削減を行っていた。(c)AFP/Dario Thuburn