【3月1日 AFP】仏独協力の一環として、共同来日したフランスのジャン・ピエール・ジュイエ(Jean-Pierre Jouyet)欧州問題担当閣外相と、ドイツのギュンター・グローザー(Guenter Gloser)欧州担当国務相は2月29日、日本政府に対し、欧州航空防衛宇宙会社(EADS)の子会社エアバス(Airbus)の航空機購入を強く求めた。

 両氏は日本政府に対し、公用機としてエアバスの航空機を購入するよう強く求め、またそうすることで米国のライバル社ボーイング(Boeing)を好む民間航空会社も同調すると訴えた。

 日本航空(Japan AirlinesJAL)と全日空(All Nippon AirwaysANA)で使用されている航空機はほぼすべてがボーイング社製。同社は日本の重工業各社と長年にわたり事業提携を結んできた。

 業界アジア最大手のJALは前月22日、ボーイングの次世代中型機「787型ドリームライナー(787 Dreamliner)」の納入が遅れていることから、エアバス「A350 XWB」の調達を検討していると明らかにした。

 同社は一方、発注済みのドリームライナー35機と購入枠を確保している20機について、当初の予定に変更はないと述べた。(c)AFP