【1月21日 AFP】世界経済フォーラム(World Economic Forum)の年次総会が23日から、スイスのダボス(Davos)で始まる。世界の政財界の代表がアルプス山脈のスキーリゾートに集結、5日間の日程で経済情勢や地球温暖化など幅広いテーマで議論が交わされる。

 ダボス会議としても知られている年次総会は1971年にスタート、世界の権力者らの関心事を議論する独特な場を提供してきた。

 今年の会議には、各国首脳27人、閣僚113人に加え、英女優のエマ・トンプソン(Emma Thompson)さんやU2のボーカル、ボノ(Bono)さんも招待されている。

 また、アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領、イスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領、コロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領、ナイジェリアのウマル・ヤラドゥア(Umaru Yar’Adua)、フィリピンのグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領なども出席する予定で、注目を集めるとみられる。

 さらには、国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長、マイクロソフト(Microsoft)のビル・ゲイツ(Bill Gates)会長、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相の出席も注目されている。

 中東和平の展望が主要テーマの1つとされる見通しで、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官が23日に会議の幕開けを告げる予定だが、会議のテーマを独占するのは世界経済情勢との見方が強い。

 米国経済が不況に向かっているとの懸念が広がる中、投資家や企業のトップらはこれまでよりも多くの不安材料を抱えながら、会議に臨むとみられている。(c)AFP/Patrick Baert