【1月19日 AFP】中国の自動車メーカーが、米国進出に向け着々と準備を進めている。ライバルとなる米国や日本のメーカーも、世界最大の米国市場参入へ向けた動きを注視している。

 米デトロイト(Detroit)で13日に開幕した北米国際自動車ショー(North American International Auto Show)に、今回初めて中国メーカーが出展。吉利汽車(Geely International)、BYDオート(BYD Auto)、長豊汽車(Changfeng Motor)、李氏光明汽車(Li Shi Guang Ming Auto Design)の各メーカー、代理店の中美自動車会社(Chamco)は報道陣の注目を集めている。

 しかし、米大手メーカーは、中国メーカーの動きを称賛しつつも、あまり重要視していないようだ。

 ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)のリック・ワゴナー(Rick Wagoner)最高経営責任者(CEO)は、中国メーカーが直ちに米国市場に参入する可能性はないとし、中国メーカーが本格的な競争相手になるにはまだ5-10年はかかると述べた。

 理由についてワゴナーCEOは、現在中国には自動車メーカーが300社以上もあり、細分化されすぎていると指摘する。

 さらに中国車メーカー各社は米国の安全基準を完全にクリアし、代理店網を構築する必要もある。(c)AFP/Amandine Ambregni