【1月16日 AFP】英音楽大手EMIは15日、楽曲ダウンロードの流行に伴うCD売上げ減少などによる経営不振をうけ、1500-2000人規模の人員削減を行うと発表した。削減対象の3分の1は英国内の従業員が対象だという。

 デジタル技術の発展により、CDから楽曲ダウンロードへと音楽を楽しむ形態が移行するなか、音楽業界は厳しい経営状況にさらされている。

 全世界で5500人を雇用する業界第3位のEMIも、前年8月に英資産家ガイ・ハンズ(Guy Hands)がCEOを務める投資ファンド、テラファーマ(Terra Firma)による買収が決定。大胆な経営改革の必要に迫られた。

 人員削減策もこの一環で、今後の6か月間で段階的に導入する予定。EMI広報は、これにより年間2億ポンド(約418億円)の経費削減につながるとしている。

 ビートルズ(The Beatles)楽曲の販売元であるEMIには、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、スパイス・ガールズ(Spice Girls)、コールドプレイ(Coldplay)、レディオヘッド(Radiohead)、ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)、ロビー・ウィリアムス(Robbie Williams)などの人気アーティストが所属している。(c)AFP/Roland Jackson