【1月16日 AFP】世界最大の産油国で、石油輸出国機構(Organization of Petroleum Exporting CountriesOPEC)の主軸であるサウジアラビアのアリ・ビン・イブラヒム・ヌアイミ(Ali bin Ibrahim al-Nuaimi)石油鉱物資源相は15日、市場が原油供給量拡大の正当性を証明した場合には、増産に応じる考えがあることを明らかにした。

 ヌアイミ氏は、「市場が正当性を証明した場合には、原油生産量を増やす。これがわれわれの政策だ」と述べた。

 中東歴訪中の米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は、訪問先のサウジアラビアで、OPECに対して「非常に高い」原油価格に対処する措置を講じるよう求めていた。

 OPECは2月に会合を予定しており、ヌアイミ氏は「次の会合では、原油の予測需要量、有効供給量、特に世界の貯蔵水準などに関する入手可能なすべてのデータを検討し、しかるべく決定を下す」と述べた。

 OPECは、昨年12月の会合で、市場への原油供給量は十分だとして原油消費国からの増産要求に応じなかったことから、年明けに1バレル100ドル水準まで高騰した原油価格の引き下げを求める圧力は高まっている。

 ヌアイミ氏は「われわれは、一産油国として、原油市場のファンダメンタルズを可能な限り健全に保つことを望んでいる」と述べた。(c)AFP