【12月17日 AFP】好況が続く中国造船業をめぐって、13日開かれた米下院軍事委員会で懸念の声が相次いだ。
 
 共和党のダンカン・ハンター(Duncan Hunter)議員は、中国の年間造船能力が商船5000隻、潜水艦3隻なのに対し、米国は商船300席、潜水艦1隻にとどまると指摘。建材となる鉄鋼の生産量も、中国は年間4億8000万トンと、米国の5倍に上っていることから、「仮に商船の建造能力を軍艦建造に振り向けた場合、中国の海軍力が米国を上回る可能性もある」と述べた。

 また米海軍司令官ゲーリー・ラフェッド(Gary Roughead)大将も、中国の造船能力が急激に拡大している一方で米国の競争力低下に懸念を表明。「そう遠くない将来、(造船世界一の)韓国を抜く可能性がある」との考えを示した。(c)AFP