【12月17日 AFP】イタリアからの報道によると、同国南部で15日、約450人が乗車した列車が故障し、乗客は厳しい寒さの中、暖房装置も止まった車内で一夜を明かした。

 故障したのは、イタリア南東部レッチェ(Lecce)発ローマ(Rome)行きの高速列車。500キロの旅程は、乗客にとって20時間にわたる悪夢の連続だった。

 列車は、出発から5時間後にナポリ(Naples)北方を運行中に故障。故障列車の救援で機関車2台が派遣されたが、互換性のある結合機が装備されていなかったという。

 乗客は別の高速列車に乗り換えたが、今度はその列車が故障。疲労困憊した乗客たちは結局、翌朝午前4時30分になって普通列車に乗り換え、3時間かけてローマに到着した。

 到着後、生後5か月の乳児とその母親が大事をとって病院に搬送され、寒さに凍えたその他の乗客も公的機関の職員の手に委ねられた。

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