【11月27日 AFP】26日の米株式市場は、経済成長への懸念や、クリスマス商戦の本格化を前に個人消費の先行きが見えない影響を受け、急反落して終了した。

 ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industiral Average)の終値は前営業日比239.96ドル(1.85%)安の1万2740.92ドルと下落。

 ナスダック総合指数(Nasdaq composite)は前営業日比55.61ポイント(2.14%)安の2540.99ポイント、S&P総合500種指数(Standard & Poor’s 500 index)も前営業日比34.06ポイント(2.36%)安の1406.64ポイントで取引を終えた。

 23日に反発後、株式市場は急反落。不安定な取引の中、株価はこの2週間勢いを取り戻せずにいる。

 アナリストは感謝祭の休暇にあたる前週末、継続する住宅市場の不調とそれに関連する信用危機の影響にもかかわらず、小売部門は比較的堅調だったとしている。

 一方、市場参加者は、住宅市場の苦境が今後数か月の経済成長にひびくとの懸念を投資家が今も抱いているとしている。

 シティグループ(Citigroup)株は、同グループが貸付金投資にかかわる投資損失の影響で、コスト削減のため大規模な雇用削減を予定しているとするメディア報道を受け、午後の取引で5年ぶりに30ドル以下に下落した。(c)AFP