【11月22日 AFP】21日の米株式市場は、ドル安や原油価格の高騰、また経済成長への懸念が再浮上したことから、幅広い銘柄が大量の売りによって株価が急落し、ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)の終値は前日比211ドル10セント(1.62%)安の1万2799ドル4セントだった。

 ハイテク株中心のナスダック(Nasdaq)総合指数は前日比34.66ポイント(1.33%)安の2562.15ポイント、S&P総合500種指数(Standard & Poor’s 500 index)は1.59%安の1416.77ポイントで終えた。

 市場関係者によると、ユーロが史上最高値となる1ユーロ=1.4855ドルを記録し、また原油価格も引け前に史上最高値の1バレル99.29ドルを付けるなど、懸念材料が相次ぎ大幅に株が売られたという。

 モルガン・キーガン(Morgan Keegan)の市場アナリストジョン・ウィルソン(John Wilson)氏は、「市場では今後も弱気な見方が強まり、株式評価は再び下がっている」と指摘。

 また、ヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)米財務長官がウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)とのインタビューで、2008年は住宅ローン問題がさらに悪化する可能性があると述べたことも市場に圧力を掛けた。 (c)AFP