【11月22日 AFP】欧州通信最大手ドイツテレコム(Deutsche Telekom)は21日、独占販売権を獲得している米アップル(Apple)の多機能携帯電話「iPhone」を傘下の携帯電話会社T-Mobileが販売する際、T-Mobileへの加入を顧客に義務付けない方針を発表した。

 これは、英携帯電話サービス大手ボーダフォン(Vodafone)が20日、ドイツテレコムのiPhone独占販売を不服とし、T-MobileのiPhone販売を一時差し止めするよう申し立てたことについて、ハンブルク(Hamburg)の裁判所がこれを認める判断を下したことを受けたもの。

 ドイツテレコムは一方で、T-Mobile加入を義務付けていた際には399ユーロ(約6万5000円)だったiPhoneの販売額を、999ユーロ(約16万円)に引き上げると明らかにした。

 大手通信会社によるiPhoneの独占販売が法的な障壁に直面したのは今回が初めて。(c)AFP