【11月12日 AFP】航空機大手エアバス(Airbus)は11日、ドバイ(Dubai)で開幕した航空ショーでアラブ首長国連邦のエミレーツ航空(Emirates)から200億ドル(2兆2134億円)以上の受注を勝ち取り、ライバルの米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)に差を付けた。

 エアバス「A350 XWB(Extra Wide Body)」70機と超大型旅客機「A380」11機 の受注は、同社史上最大規模の取引。同社のジョン・リーヒー(John Leahy)最高営業責任者はA350 XWBの販売予測を300機以上とし、年初予測の200機から上方修正した。

 一方、ボーイングがエミレーツ航空から今回獲得した受注は「B777-300」12機、32億ドル(約3541億円)相当とエアバス社よりもかなり控えめ。エミレーツ航空は今回の航空ショーで航空機の新規購入に230億ドル(約2兆5454億円)以上を投じたことになる。

 また、ボーイングはカタール航空(Qatar Airways)からA350のライバル機とされる「787ドリームライナー(787 Dreamliner)」30機と「777」貨物機5機、計61億ドル(約6750億円)以上を受注したと発表。カタール航空のAkber al-Baker最高経営責任者(CEO)は「787ドリームライナー」30機以上の追加発注を検討していることを明らかにしている。(c)AFP/Celine le Prioux