【11月6日 AFP】(一部更新、写真追加)全米脚本家組合(Writers Guild of AmericaWGA)は、給与および印税の分配に関する全米映画テレビ制作者同盟Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)との交渉が合意に達しなかったため5日、無期限のストライキに突入した。これにより、米国の映画・テレビ業界に数十年ぶりの危機が訪れる恐れも出てきた。

 4日には連邦政府の仲介でぎりぎりまで交渉が行われたが、スト回避には至らなかった。

 WGAのSherry Goldman広報担当によると、「交渉は継続しているが、ストも開始した」という。ストはニューヨーク(New York)を皮切りに、米国各地の時間帯で日付が5日に変わって1分後に開始された。

 WGAの組合員1万2000人が要求しているのは、DVD販売やネット配信、携帯電話配信の際の報酬アップ。映画脚本家のブライス・ゼイベル(Bryce Zabel)は1日、「DVDがいくらかみんな知っている。なのに脚本家の報酬はDVD1枚当たり4-5セント(約4.6-5.7円)だ。われわれは8セント(約9.2円)を要求したが、法外な額だと言われた」と語っている。

 業界アナリストらによると、ストは数か月に及ぶ見通しで、損失額は10億ドル(約1140億円)以上に達するとの観測もある。(c)AFP