【11月1日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)の株価が10月31日、初めて700ドルの大台を突破した。携帯電話関連事業に関する他社との提携交渉が報じられたことが背景とみられる。これにより、米国で最も価値ある企業の1つとしての地位を不動のものとした。

 グーグル株は前日比1.7%高の707ドルで取引を終えた。3週間前に初めて600ドルを突破したばかりの同社株価は、2004年8月の上場以来8倍に膨れ上がった。

 グーグルは、米携帯電話大手のベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)やスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)の携帯電話端末にグーグルのソフトウエアを搭載する方向で交渉を進めているとの報道がある。

 ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙オンライン版は、携帯電話製造企業がグーグル搭載の携帯電話を生産できるよう、グーグルは2週間以内に新しいソフトウエアとサービスを発表すると報じた。

 グーグルはオンライン広告の販売により多額の利益を得ている。グーグルの広告掲載料金はクリック課金制で、広告をユーザーがクリックするたびに、広告主に広告料が課されるしくみだ。

 また、ユーザーがネット上で情報を検索することを表現する「ググる(to Google)」という動詞が生まれるほどグーグルはユーザーの間に浸透している。

 グーグルは自社成長のほか、2006年のユーチューブ(YouTube)買収などに代表される積極的な買収戦略によって拡大してきた。(c)AFP