【11月1日 AFP】10月31日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board、FRBFRB)が主要政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を0.25%引き下げ4.50%としたことを受け、ユーロが一時最高値を更新し、1ユーロ=1.45ドル台を突破した。

 FRBの金利引き下げ発表後わずか1時間で、1ユーロ=1.4504ドルとなった。前日30日午後の取引でも、1ユーロ=1.4441ドルで最高値を更新していた。

 米連邦公開市場委員会(Federal Open Market CommitteeFOMC)は声明で、2回連続となる金利引き下げの発表を行うとともに、「信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した金融市場の混乱は、部分的には落ち着きを取り戻したが、住宅市場の反発が強まることを反映し、景気拡大は短期的に鈍くなる可能性がある」と分析した。

 その上で「今回の措置により、9月に行った前回の金利引き下げと合わせ、金融市場の混乱から発する可能性のある、より大規模な市場への悪影響をいくらかでも未然に防ぐことができ、また緩やかな長期的成長を促すことができる」と主張した。

 FRBは9月18日にも、サブプライムローン問題による金融市場の混乱を緩和させるため、FF金利を0.5%引き下げ4.75%としていた。(c)AFP