スカンジナビア航空、ボンバルディア機の使用停止を決定
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【10月29日 AFP】スカンジナビア航空(Scandinavian Airlines Systems、SAS)は28日、降着装置の不具合が連続して発生しているカナダの航空機大手ボンバルディア(Bombardier)製Dash8-400型機の「運航をただちに停止する」と発表した。
SASのJohn Dueholm氏は「機体の質に問題がたびたび発生した」とし、「SASの航空業務は高く評価されているが、同機の使用を続ければSASブランドに傷がつく恐れがある」と述べた。
前日の27日には、同機が緊急着陸した後、デンマーク民間航空当局がSASが保有するすべての同型機に運航差し止めを命じた。乗客40人と乗組員4人に大きなけがはなく、リツァウス(Ritzau)通信は警察当局の発表として、右翼の降着装置に異常が発生したと伝えている。
定員約70人のカナダ・ボンバルディア製のDash8-400型機は以前にも数件の事故を起こしている。
SASは9月12日、着陸時の事故が2件連続して発生したことを受け、保有する同型機すべての運航を停止。事故後の調査で、SAS保有の全機において降着装置のボルト内部が腐食していることが判明した。
運航停止が解除された後の今月10日にも、飛行中に降着装置の異常が発生した1機がコペンハーゲン(Copenhagen)の空港に引き返している。
SASは27機のDash8-400型を北欧内の地方路線や、ドイツ、ポーランド、英国、ルクセンブルクなどへの短距離路線用に使用しており、28日の運航停止決定で欠航便が出るものの、グループ内のほかの航空機を代用、または他航空会社の機体を借りて対応するとしている。(c)AFP