【10月28日 AFP】米メディア数社は26日、米証券大手メリルリンチ(Merrill Lynch)のスタンレー・オニール(Stan O'Neal)最高経営責任者更迭の可能性を報じた。

 メリルリンチは24日、サブプライムローン関連資産の評価損が79億ドル(約9000億円)にまで膨らんだことを公表。オニールCEOの責任が問われていた。

 またオニールCEOは最近、米銀行大手ワコビア(Wachovia)に合併を打診。しかし他の取締役に相談することなくこれを行ったため、責任を問う声はさらに強まることとなったと各メディアは報じている。

 ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は関係者の話として、取締役会はオニールCEOの行動に反発し、後任候補者について議論をしていると報じている。

 後任候補には、資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のローレンス・フィンク(Laurence Fink)CEOや、ニューヨーク証券取引所のジョン・セイン(John Thain)CEOの名前が挙がっている。(c)AFP