【10月14日 AFP】エアバス(Airbus)のトーマス・エンダース(Thomas Enders)CEOが、15日発売予定の独週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)の中で大幅に納入が遅れているA380型機について言及し、同社が納期を順守していくことは今後も難しい状況にあると述べていることが明らかとなった。

 同誌の中でエンダースCEOは、今後新たな遅れがありうるかとの質問に対して、「われわれは依然として大きな課題を抱えている」とし、2008年に13機を生産、また2010年まで毎月4機の生産を目指すと語った。

 エアバスは15日に最初のA380型機をシンガポール航空(Singapore Airlines)に納入する予定。当初の納期からは実に18か月の遅れとなっている。

 エンダースCEOは生産工程の柔軟化など生産性向上の可能性について言及する一方で、現在の生産システムについて「統一性に欠けており、協調性もない」と批判し、「それが最大の課題だ」と述べた。(c)AFP