【10月13日 AFP】日本ロボット工業会(Japan Robot AssociationJARA)は11日、経済成長が続く新興国への輸出が好調なことを受け、日本のロボット産業は引き続き成長が見込まれると発表した。

 日本製のロボットといえば最先端の人型ロボットが思い浮かぶが、生産額のほとんどは車や電気製品の組み立てなどに使う産業用ロボットが占めている。日本の2007年のロボット生産額は前年比4.1%増の約7600億円で、2008年はさらに3.9%増加すると見込まれており、2010年までに1兆円に達すると予測されている。

 日本ロボット工業会の井村健輔(Kensuke Imura)会長によると、低価格化が進み販売が好調なフラットパネル・テレビや液晶テレビの生産設備用の受注が堅調なほか、アジアやラテンアメリカからも安定した需要があり、日本製ロボットの輸出額は引き続き増加するとみられる。また、中国の経済発展によりパソコンや携帯、電気製品の製造ライン用のニーズは増加する一方だという。

 同工業会は、韓国・中国・インドでロボットの研究開発が進んでいるものの、日本は当面の間ロボット産業でトップの座を維持できるとみている。(c)AFP