【9月20日 AFP】カタール、アラブ首長国連邦両政府が、ロンドン証券取引所(London Stock ExchangeLSE)の発行済み株式のうち、計48%を取得していたことが分かった。

 カタール政府の投資機関、カタール投資庁(Qatari Investment AuthorityQIA)が、LSEの株式20%を取得したことを20日、関係筋が明らかにした。取得額などの詳細については不明だ。

 一方、これに先だち、アラブ首長国連邦政府が所有する2つの証券取引所の持ち株会社、Borse Dubaiは、米ナスダック市場を運営するナスダック・ストック・マーケット(NASDAQ Stock Market)とともに、北欧の取引所を運営するOMXを共同買収する計画の一環として、ナスダックからLSEの株式28%を取得したと発表している。

 カタール投資庁は「カタール投資庁も(その完全子会社の)カタール・ホールディング(Qatar Holding)も、LSEに買収提案をする計画はない」と買収の意思がないことを強調しながらも、「第3者が確固たる買収意思を示した場合には、それぞれの立場を維持する手段に乗り出す」としている。
 
 これに対しLSE側は「LSE取締役会はカタール投資庁を長期的な投資家として大いに歓迎する」と発表した。(c)AFP