【9月14日 AFP】フランスを訪れている米国シカゴ(Chicago)のリチャード・M・デイリー(Richard M. Daley)市長は11日、パリ市が今年の夏から始めたレンタル自転車サービス「ベリブ(Velib)」をモデルにした事業を、シカゴでも近く展開すると発表した。

 パリ市庁でのベルトラン・デラノエ(Bertrand Delanoe)市長との会談に続いて発表したもの。デイリー市長は、人口300万人を擁する米国第3の都市シカゴは、パリほど自転車での移動に向いているとはいえないとしながらも、「ごく近いうちに」サービスを開始すると述べた。

 民主党員のデイリー市長は、自身も自転車愛用者で、ベリブに「大いに感銘を受けた」という。ベリブは7月中旬のサービス開始以来、利用者がのべ370万人を超えた。

 市長はまた、ベリブでパリ市内の広告板1600枚の独占使用権を見返りに運営費用を負担する広告大手ジェーシードゥコー(JC Decaux)が、すでにシカゴで広告板の運営を行っていることも明かした。

 現在ベリブは、パリ市内750か所に「サイクルポート」を設け、約1万台の自転車をレンタルしている。年末までにサイクルポートを1400か所、自転車保有数を2万台に増強する計画を進めている。

 利用者は150ユーロ(約2万4000円)の補償金を支払えば24時間いつでもバイクを借りることができる。最初の30分間は無料で、その後は30分ごとに1ユーロ(約160円)が課金される。(c)AFP