【9月3日 AFP】(写真追加)世界最大の旅客機「エアバス(Airbus)A380」が3日、アジア最大の航空ショー、「アジア国際航空宇宙エキスポ(Asian Aerospace International Expo and Congress)」の開幕に先立ち高層ビルが建ち並ぶ香港の上空を飛行し、訪れた見物客らを楽しませた。
 
 アジア各国を訪問中の同機は、1日にタイのバンコク(Bangkok)で左翼の一部を損傷する接触事故を起こして離陸の延期を余儀なくされたが、無事香港を訪問。香港で最も高い、国際金融センター(International Finance Centre)のビルをかすめるように飛行した。

 4日間の日程で行われる同ショーには、世界20か国以上から500以上の企業が出展、航空業界の最新情報を求めて1万人以上のビジネスマンが訪れるとみられる。

 同ショーが香港で開催されるのは過去25年間で初めて。主催者によると、中国の航空市場の好景気を反映して、同地での開催が決定されたという。

 航空市場では、引き続き欧州航空機大手エアバス(Airbus)と米航空機大手ボーイング(Boeing)がアジアからの新規受注をめぐって競争を繰り広げるとみられる。今後20年間で、アジアは全世界の航空機発注の3分の1を占め、北米に次ぐ世界第2の発注数を誇る地域になると見込まれている。
 
 航空市場において中国は、競争者としても、パートナーとしてもその重要性を増している。(c)AFP