【9月1日 AFP】欧州航空機大手エアバス(Airbus)は1日、タイの首都バンコク(Bangkok)の国際空港で離陸しようとしていたA380超大型機が格納庫に接触し、出発が遅れたと発表した。

 エアバスのA380型機は2階建ての世界最大の旅客機で、バンコクのスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)を出発し、北部のチェンマイ(Chiang Mai)まで往復する予定だった。この接触事故で左翼先端のウィングレットと呼ばれる小さい翼が損傷した。A380型機はこの部分を取り外し、予定より数時間遅れて離陸、チェンマイに到着した。バンコクには同日中に戻ることになっている。

 エアバスの説明によると、パイロットと地上勤務員との伝達ミスから、今回の事故につながった。

 A380は、アジアの主要4都市をめぐる販売促進ツアーのため31日に、最初の経由地のバンコクに到着した。2日にベトナムのハノイ(Hanoi)に入り、その後、アジア最大の航空ショーで公開するため香港(Hong Kong)に向かうことになっている。

 3日には、香港の有名なビクトリア湾( Victoria Harbour)を通過、5日には最終目的地である韓国のソウル(Seoul)に到着する予定。

 シンガポール空港(Singapore AirlinesSIA)は10月25日にA380の初の商業飛行となるシンガポール(Singapore)発シドニー(Sydney)行きの便を運航する。第1便の航空券はインターネットのオークションで販売されており、入札価格は数千ドル(数十万円)に達している。タイ航空(Thai Airways International)もA380型機を6機発注している。(c)AFP