【9月1日 AFP】シャープ(Sharp)は8月31日、タッチパネル機能を内蔵した新型システム液晶ディスプレー(LCDliquid crystal display)を開発したと発表した。

 独自のシステム液晶技術により、同社は液晶パネルの各画素にスキャナなどで利用されている光センサを内蔵させることに成功。タッチパネル用のフィルムなどが不要になるため従来製品に比べ画質が向上するという。

 さらに、従来では難しかった複数ポイントの同時タッチによる認識が可能となったことでスキャナ機能が実現し、画像のコピーが取れる。

 新型ディスプレーで可能となった名詞の読み取りなどのスキャナ機能は、今後、携帯可能な指紋認証装置の開発にもつながるという。

 シャープは22日には、52型で厚さ20ミリの次世代液晶ディスプレーの試作機を公開している。

 同社は1973年、液晶ディスプレー採用した電卓を発売するなど、LCD技術のパイオニア的存在。(c)AFP