【8月20日 AFP】英国の玩具大手ハムリーズ(Hamleys)は、同社が店頭に出荷していた中国製玩具2製品に含まれた鉛が人体に危険な量であるとして、該当商品を回収し、調査を開始したと発表した。

 回収された玩具は中国で生産、輸入された1個5ポンド(約1200円)のブレスレットで、素材は鉛が93%。鉛の含有量としては、子どもが噛むなどした場合、脳に障害を起こすのに十分な量だと19日付の『サンデー・タイムズ(Sunday Times)』紙が報じた。国際的な安全基準では、鉛の含有量は0.06%までとなっている。

 同社広報では「問題が発覚した時点で速やかに、危険な商品を店頭から撤去した。顧客に対して有毒なアクセサリーを故意に販売しようとした意図はない。わが社は顧客の健康と安全について非常に真剣に考えている。また緊急に品質確認プロセスの見直しを行っている」と発表した。

 ハムリーズの商品回収の数日前には、米玩具大手マテル(Mattel)も全世界で約1800万個の中国製玩具の自主回収を行うと発表。マテル関連の中国製玩具回収の動きは2回目で、8月上旬にも傘下のフィッシャー・プライス(Fisher-Price)が、塗料に鉛が含まれていた玩具約100万個を回収すると発表している。(c)AFP