【8月13日 AFP】日本銀行(Bank of JapanBOJ)は13日午前、短期金融市場に6000億円の追加資金供給を行った。10日にも1兆円を供給しており、2営業日連続となった。

 米低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)市場の焦げ付き問題をめぐり、民間銀行が市場から資金を引き揚げる傾向が顕著になり、世界の金融市場で金不足が生じていることから、欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備制度理事会(FRB)は前週末、2日連続で巨額の資金供給を実施。日銀も協調した。

 今後、企業活動に必要な資金提供を民間銀行が渋る傾向が強まれば、世界的に経済成長が減速する懸念がある。

 米モルガン・スタンレー証券(Morgan Stanley)では、「米住宅ローン市場から始まった信用収縮が、どのような経済的影響を及ぼすのかについては、まだ判断は難しい。景気の減速を予想するものが多いが、これが景気の後退に直ちにつながることはないのではないか」と分析している。

 13日午前の東京株式市場は、前週末の米ニューヨーク市場が小幅ながら反発して終えた流れを引き継ぎ、日経平均の終値は80円50銭(0.48%)高い1万6844円59銭だった。東証株価指数(TOPIX)は0.63ポイント(0.04%)上昇し、1634.56と小幅反発した。(c)AFP