【8月10日 AFP】欧州中央銀行(ECB)は9日、米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題で揺れるユーロ圏の金融市場に948億ユーロ(約15兆4000億円)の資金を緊急供給した。

 資金供給の対象はユーロ圏内の49銀行。ECBは金融市場の流動性を確保するために今回の措置を実施した。

 これに先立ち、ECBは緊急報告書の中で、米サブプライム問題に関連して金融市場の全動向を注視すると発表していた。

 今回の資金供給の規模は、2001年9月11日の米同時多発テロで金融市場が混乱した当時を上回り、過去最高となった。

 ECBによる資金供給の中で、これまでの最高額は2001年9月12日に実施された693億ユーロ(約11兆2500億円)だった。(c)AFP/Morgan Hamon