【8月8日 AFP】アジアで最も駐在員の生活費が高い都市はソウル(Seoul)だとする、国際人材大手ECAインターナショナル(ECA International)の生活費調査が7日、発表された。2位以下は東京、横浜、神戸と日本の都市が続き、ウォン高、円安を反映した形となった。ソウルは前年に引き続いてのアジアトップ、全世界では7位だった。

 アジアで5位になったのは香港、次いで台北、北京、上海、シンガポール、ジャカルタという結果になった。

 ソウルの物価は東京と比較して10%も高いことについて、同社の担当者は「ウォンが強くなり、円が弱くなったため両都市間の生活費の格差は拡大した」と説明。5年前は東京の生活必需品やサービスの価格はソウルを35%上回っていた。

 また、シンガポールと上位の都市の格差が縮小していると指摘、シンガポールでは近年平均以上の上昇がみられるのに対し、上位の都市では通貨の下落や低インフレが続いているためだとした。シンガポールでは不動産相場が高騰しており、家賃が50%値上がりするなど駐在員や外国人労働者に大きな打撃となっている。(c)AFP