【8月3日 AFP】ロシア国営ガス会社ガスプロム(Gazprom)が、ロシア産ガスの西欧諸国への主要な経由地ベラルーシに対し、今年のガス輸入分に対する支払いが完了されない限り、ガスの供給量を削減すると警告していた問題で、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は2日、ガスプロムに対し、未払い分の全額4億6000万ドル(約548億円)を支払うことを約束した。

 ルカシェンコ大統領の広報担当によると、同大統領は全額を通貨準備金から支払うよう政府に命じ、「これを受け取ってもらい、決着しよう」と語った。

 ガスプロムの広報担当者Sergei Kupriyanov氏は、ロシアの放送局NTVに対し「ベラルーシ側の発表に、われわれは安心している」と語り、ベラルーシの国営パイプライン運営企業ベルトランガス(Beltransgaz)との接触を続けていくとした。

 さらに同広報担当者は「問題解決には、削減期限3日午前10時(日本時間同日午後3時)までの時間で十分だ」とし、早期の解決に自信を見せた。(c)AFP/Tatyana Kalinovskaya