【東京 21日 AFP】21日付けの新聞によると、日本政府は原子力発電に使用する濃縮ウランの供給契約を今年度中にロシアのアトムプロム(Atomprom)社と締結する可能性があると報じた。

 同紙によると、政府が使用済み核燃料による濃縮ウランの製造を英仏などの電力会社に打診したところ、高価であったため、それ以外の国で供給元を探していたという。

 日本側は、ロシアの原子力の独占企業アトムプロム社との契約を今年度の中頃までに締結したい考え。実現すれば、資源豊富なロシアとのエネルギー面での関係強化の第一歩となる。

 経済産業省は、この件に関してコメントを出していない。

 写真は2002年7月、プルトニウムを搭載したイギリス船籍を追って福井県の高浜原子力発電所近くに入港した、環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の船、アークティック・サンライズ(Arctic Sunrise)。(c)AFP/GREENPEACE