【7月29日 AFP】スペイン北西部ガリシア(Galicia)自治州の高等裁判所は28日、同州サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)市近郊で24日に脱線した列車の運転士を未必の故意による殺人の容疑で訴追した。運転士は保釈金を支払って拘束を解かれた。

 判事は運転士のフランシスコ・ホセ・ガルソン・アモ(Francisco Jose Garzon Amo)容疑者(52)に毎週裁判所に自分の所在を報告することを命じるとともに、今後6か月間、スペインからの出国と列車の運転を禁じた。

 事故翌日の25日に搬送先の病院で身柄を拘束された運転士は、27日の夜を警察署で過ごし、28日に青いシャツを着て手錠をかけられた姿で警察の車で裁判所に運ばれ、裁判所で非公開の聴取を受けた。

 裁判所での聴取が始まる数時間前、地元当局者は脱線事故で重傷を負った米国人女性1人が入院先の病院で死亡したと発表した。今回の事故による死亡者は外国人9人を含む79人になった。(c)AFP/Pol COSTA