米アリゾナ州の山火事、延焼面積4倍に 強風でさらに拡大の恐れ
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【7月2日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州で延焼を続ける山火事の消火活動に当たるため、7月1日、さらに多くの消防士が動員された。前日6月30日に19人の消防士の命を奪ったこの山火事の規模は1晩で4倍に拡大した。
この山火事は、同州の州都フェニックス(Phoenix)の北約135キロメートル付近にあるヤーネルヒル(Yarnell Hill)で発生。そこで消火活動を行っていた専門の消防士20人からなる消火班のうち、1人を除く19人が死亡。これは消防士の死者数としては2001年9月11日の同時多発テロ後では最も多く、同国の山火事関連では過去80年で最多となった。
当局によると、6月30日夜の時点で8平方キロメートルほどだった焼失面積は、翌7月1日には約32平方キロメートルに広がった。そのうち鎮火した面積はゼロパーセントだという。動員された消防士は前日の200人から7月1日には400人に増やされたが、強風で火の勢いは強くなるとみられ、消火活動が困難になる恐れもある。
ヤーネルヒルの山火事は、同州内で発生している複数の山火事の中でも最も規模が大きい。2週間前にも西部のコロラド(Colorado)州で山火事が発生し、2人が死亡し360棟の家屋が焼失するという同州史上最悪の被害を出したばかり。
先週末には米国南西部の多くの場所で観測史上最高またはそれに近い気温が記録され、カリフォルニア(California)州デスバレー(Death Valley)では、6月の気温としては同国の過去最高記録に並ぶ53度を観測した。また今年は米国南西部における山火事の集中発生期が例年より早く訪れており、中でもカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ(New Mexico)の3州が最も大きな被害を受けている。(c)AFP/Krista Kennell
この山火事は、同州の州都フェニックス(Phoenix)の北約135キロメートル付近にあるヤーネルヒル(Yarnell Hill)で発生。そこで消火活動を行っていた専門の消防士20人からなる消火班のうち、1人を除く19人が死亡。これは消防士の死者数としては2001年9月11日の同時多発テロ後では最も多く、同国の山火事関連では過去80年で最多となった。
当局によると、6月30日夜の時点で8平方キロメートルほどだった焼失面積は、翌7月1日には約32平方キロメートルに広がった。そのうち鎮火した面積はゼロパーセントだという。動員された消防士は前日の200人から7月1日には400人に増やされたが、強風で火の勢いは強くなるとみられ、消火活動が困難になる恐れもある。
ヤーネルヒルの山火事は、同州内で発生している複数の山火事の中でも最も規模が大きい。2週間前にも西部のコロラド(Colorado)州で山火事が発生し、2人が死亡し360棟の家屋が焼失するという同州史上最悪の被害を出したばかり。
先週末には米国南西部の多くの場所で観測史上最高またはそれに近い気温が記録され、カリフォルニア(California)州デスバレー(Death Valley)では、6月の気温としては同国の過去最高記録に並ぶ53度を観測した。また今年は米国南西部における山火事の集中発生期が例年より早く訪れており、中でもカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ(New Mexico)の3州が最も大きな被害を受けている。(c)AFP/Krista Kennell