【6月18日 AFP】(一部更新、写真追加)例年よりも2週間ほど早く訪れた夏季の季節風(モンスーン)により、インド北部の一部地域は17日、豪雨に見舞われ、これまでに少なくとも60人が死亡し、数万人が取り残されている。

 インド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州のヤシュパル・アリヤ(Yashpal Arya)災害対策復旧担当相は、AFPの取材に対し「通信手段のほとんどが遮断されているため死者数は把握できていないが、少なくとも60人が死亡し、5万人近くが取り残されている」と語った。

 州都デラドゥーン(Dehradun)では16日、24時間に過去最高の220ミリの降水量を記録。テレビには数階建てのビルが倒壊し、マンダキニ(Mandakini)川を流される様子が映し出された。

 当局によると、州内の河川の水位は依然として上昇を続けており、ヒンズー教の寺院に向かう巡礼者数百人も足止めされているという。

 また、隣接するヒマチャルプラデシュ(Himachal Pradesh)州でも、地滑りにより4人が死亡、5人が行方不明となっている。

 隣国ネパールでは、3日間の激しい豪雨により地方部で地滑りが発生し、少なくとも12人が死亡した。当局者が18日に発表した。(c)AFP