【6月14日 AFP】アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)近郊で13日午前7時7分(日本時間午後7時7分)、通勤客を乗せた列車が、乗客の乗っていない停車中の別の列車に衝突し、少なくとも3人が死亡、155人が負傷した。

 事故が起きたのは、ブエノスアイレスから西に約30キロメートルにあるサルミエント(Sarmiento)線カステラール(Castelar)駅近く。同線では2012年にも51人の死者を出す事故が起きている。

 同線を運営する会社によると、事故の原因はまだ明らかになっていないが、事故を起こした電車は、減速を促す「警告」信号と停車を命じる3つの「危険」信号を猛スピードで次々に通過したという。

 リダと名乗る26歳の乗客は、「大きな音がした後、乗客が次々に倒れていきました。皆、ショックを受けて泣き叫んでいました」と話す。

 労働組合代表のダニエル・フェラーリ(Daniel Ferrari)氏は声明で、事故を起こした車両には6か月前から不具合が生じていたとコメント。けがをして病院に搬送された運転手からのコメントは得られていない。(c)AFP