【5月27日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は26日、巨大竜巻で子供10人を含む24人が死亡した米中部オクラホマ(Oklahoma)州の被災地を訪問し、被災者や救助隊員らと面会した。オバマ大統領は復旧にあたっている住民らに慰めの言葉をかけ、支援を約束した。

 オバマ大統領は同州ムーア(Moore)のプラザ・タワーズ小学校(Plaza Towers Elementary School)のがれきの前に立ち、「われわれはあなたたちを支援する。その約束は必ず果たす」 と述べた。

 今回の竜巻で死亡した子供の多くが命を落とした小学校校舎の残骸の前でオバマ大統領は地元の対応に触れ、「警報を発した予報官、最初にがれきを掘り起こした救助隊員、自らの体を盾に子どもたちを守った教師たち」をたたえた。また、家を破壊された住民に身を寄せる場所を提供した人々も称賛した。

「ここは強力なコミュニティーだ。強靭な意志を持っている。かならず立ち直るだろうが、助けが必要だ」と大統領は述べた。

 視察には、メアリー・ファリン(Mary Fallin)州知事、クレイグ・フューゲート(Craig Fugate)米連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management AgencyFEMA)長官、その他地元当局者が同行した。

 当局の発表によると今回の竜巻の損害は家屋損壊が1200戸、被災者が推定で3万3千人、初期の推定損害額は約20億ドル(約2000億円)となっている。ムーアは1999年にも大きな竜巻に襲われて41人の死者を出し、2003年にも竜巻が起きている。今回の竜巻は1999年とほぼ同じ経路をたどったが、竜巻対策シェルターを備えた住宅や学校は極めて少なかった。 (c)AFP/Jewel Samad