【5月26日 AFP】米気象当局は23日、今年は大西洋の海水温が高く、米国は例年より多くのハリケーンに見舞われるとの予測を発表した。

 米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)気候予測センター(Climate Prediction Center)が発表した予測によると、6月1日から6か月間続くハリケーンシーズンでは、名前が付けられる熱帯低気圧が13~20個発生し、うちハリケーンに発達するのは7~11個、さらにその中でも風速49メートル以上の大型ハリケーンは3~6個になる見込み。これに対し、例年は名前付き熱帯低気圧が12個、うちハリケーンが6個、大型ハリケーンは3個だ。

 同センターの季節性ハリケーン主任予報官、ジェリー・ベル(Gerry Bell)氏によると、今年ハリケーンが多くなる要因には、例年と比べてウインドシア(風速・風向の急激な変動)が弱いことや高い大西洋の海水温に加え、アフリカから吹き付ける風のパターンが挙げられるという。

 NOAAのキャスリン・サリバン(Kathryn Sullivan)局長代理は「(ハリケーン)サンディ(Sandy)の被害の記憶がまだ鮮明な中、活発なシーズンの再来が予測されており、NOAAの全職員は人命を守る予報を提供して米国民が前もって防災準備を整えられるように全力を尽くす」と述べている。(c)AFP