【5月2日 AFP】先週首都ダッカ(Dhaka)近郊の縫製工場などが入るビルの崩壊で400人を超える死者が出たバングラデシュでは、メーデーの1日もデモが続いた。この崩壊事故ではこれまでに少なくとも411人が死亡し、約140人が行方不明になっており、同国史上最悪の産業事故となっている。
 
 シェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相は冷静になるよう呼び掛けているが、縫製工場の労働者らが工場の経営陣の処刑を求めている中、事故をめぐって緊迫した情勢が鎮静化する兆しはほとんどみられず、縫製工場でのデモ隊の暴徒化や破壊行為激化への懸念が高まっている。

 赤い旗や国旗を掲げてダッカの街頭に繰り出した数千人の労働者は、「殺人者を絞首刑に!工場の所有者を絞首刑に!」と繰り返し叫んだ。(c)AFP