米加州沖の地震で沿岸住民27万人に影響、米地質調査所試算
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【3月26日 AFP】米カリフォルニア(California)州の沿岸沖でマグニチュード(M)8以上の地震が発生した場合、高さ8メートル以上の津波が同州沿岸の広い範囲に影響を及ぼす可能性があるとの報告書が発表された。調査は米地質調査所(US Geological Survey、USGS)により行われた。
報告書は、「津波意識向上週間(Tsunami Awareness Week)」に合わせて加州緊急事態管理庁(California Emergency Management Agency、CAL EMA)が発表したもので、歴史的・地質学的にみて、同州沿岸は過去にも繰り返し津波に襲われており、今後も近遠海で起きる地震により発生する津波の影響を強く受ける可能性があるという。
報告書によると、「津波の影響を受ける地域」には26万7000人が居住、16万9000人が働いている。タイミングによっては一時的な人口増加も考えられ、影響を受ける人の数は何倍にも膨れあがるとしながら、観光客が集まるビーチなどを一例として挙げた。
報告書は、最も深刻なケースとして、カリフォルニア州北部沿岸の沖約1000キロメートルの地点から、カナダ・バンクーバー島(Vancouver Island)にかけて延びるカスカディア沈み込み帯(Cascadia Subduction Zone)での地震で、発生することが予想される津波の影響を挙げた。津波により沿岸の地域は壊滅的な被害を被る可能性がある。この沈み込み帯は過去3500年間に少なくとも7回の津波を引き起こしており、その間隔は140~1000年と幅広い。最後に津波が発生したのは西暦1700年ごろだという。
カスカディア沈み込み帯が動いて発生する地震の規模はM8以上になる可能性が高く、揺れを感じてから15~20分後に高さ8メートル以上の津波が複数回にわたり沿岸に到達する可能性がある。カリフォルニア州南部では揺れを感じずに、津波が約1時間後に到達するとした。(c)AFP
報告書は、「津波意識向上週間(Tsunami Awareness Week)」に合わせて加州緊急事態管理庁(California Emergency Management Agency、CAL EMA)が発表したもので、歴史的・地質学的にみて、同州沿岸は過去にも繰り返し津波に襲われており、今後も近遠海で起きる地震により発生する津波の影響を強く受ける可能性があるという。
報告書によると、「津波の影響を受ける地域」には26万7000人が居住、16万9000人が働いている。タイミングによっては一時的な人口増加も考えられ、影響を受ける人の数は何倍にも膨れあがるとしながら、観光客が集まるビーチなどを一例として挙げた。
報告書は、最も深刻なケースとして、カリフォルニア州北部沿岸の沖約1000キロメートルの地点から、カナダ・バンクーバー島(Vancouver Island)にかけて延びるカスカディア沈み込み帯(Cascadia Subduction Zone)での地震で、発生することが予想される津波の影響を挙げた。津波により沿岸の地域は壊滅的な被害を被る可能性がある。この沈み込み帯は過去3500年間に少なくとも7回の津波を引き起こしており、その間隔は140~1000年と幅広い。最後に津波が発生したのは西暦1700年ごろだという。
カスカディア沈み込み帯が動いて発生する地震の規模はM8以上になる可能性が高く、揺れを感じてから15~20分後に高さ8メートル以上の津波が複数回にわたり沿岸に到達する可能性がある。カリフォルニア州南部では揺れを感じずに、津波が約1時間後に到達するとした。(c)AFP